猿「どうもありがとうごぜえます、桃太郎さん。むしゃむしゃむしゃむしゃ。はあ、おいしかったなあ、きびだんご。」
桃太郎「それはよかった。あれ?お猿さん、口の横にだんごの粉がついておるぞ。」
猿「冗談はやめてくださいな、桃太郎さん。」
桃太郎「冗談は言っておらん。ほんとうだ。」
猿「そんなわけないじゃねえですか。」
桃太郎「どうして自分の顔を見てもいないのにそう言える。」
猿「だって、そんなこと台本のどこにも書いてありませんぜ?」
桃太郎「台本?ここはいま舞台の上だぞ。」
猿「まったく冗談がきついですなあ、桃太郎さん。ここは台本の中じゃねえですか。」