ちいさな哲学のおはなし

清水将吾のブログ

無限のかなたで流れおちる滝

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「無限のかなた」と呼ばれる場所があるとします。

無限のかなた。

名前くらいは聞いたことがありますよね?

でも、私たちはそこへたどり着くことができません。

なぜなら、そこへたどり着くには無限の距離を旅しなければならないからです。

私たちには、無限の距離を旅することなどできません。

 

さて、あなたがこの世界とは別の世界にいるとします。

両方のひざまで海の水につかっていて、どこを見渡しても水で、はるか遠くには水平線が広がっています。

 

この別世界には「無限のかなた」があります。

そこには巨大な滝があり、すさまじい勢いで大量の水が流れ落ちています。
 

この別世界の模型を作ってみました。

四角い水槽の両端がせき止めてありますが、それを外したとたんに、全部の水がいっきに両端の外へ向かって流れはじめます。

まるで両端のドミノを倒しただけで、全部のドミノがいっぺんに動き出すかのようです。

「情報の伝達」に時間がかからないこともあるのです。

 

さて、別世界に戻ってみましょう。

そして考えてみてください。

あなたが立っているところのまわりの水は、滝の水がおちていく影響で流れているでしょうか、それとも流れていないでしょうか。